このSSは
アニメ「魔法少女リリカルなのはA's 第3話」までを
視聴してから読むのを激しくお勧めします。












  2人の友人への思い











公道を走る一台のリムジン。
そこにはアリサとすずかが乗っていた。
アリサたちはとある所に向かっていた。

「それにしても急な話だったわよね」
「うん、なのはちゃんからメール貰ったの昨日だったし」
「でもさ、もう少し前に教えてほしかったと思わない?」
「なのはちゃんも知ったの、昨日みたいだったし・・・
フェイトちゃんも知らなかったみたいだよ」

なのはからのメールで知った、フェイトの引越し。
それが何と今日だった。
アリサとすずかも車でフェイトの引越し先に向かっている最中だった。


フェイト・テスタロッサ、
まだ一度も会ったことがない女の子でなのはの親友。
そして今では、アリサとすずかにとってもフェイトは友人である。


数ヶ月前、なのはから紹介したい友達がいると聞いて紹介された女の子、
それがフェイトであった。
フェイトをビデオメールで紹介されたときには二人とも驚いた。
聞いてみれば、なのはとフェイトはとある事情によって
この方法でしか連絡しあえないということだった。
そして、返信のDVDでアリサとすずかはフェイトに自分達のことを紹介した。
それ以来、フェイトとは友人となった。

「そういえばさ、あたし達はフェイトに実際会うのは今日が初めて・・・なんだよね」
「そうだったわね。
フェイトとあたし達は実際に会ったことはないもんね」

アリサたちはフェイトと友人になったといっても、
それはビデオメールでのやり取りしかしたことがなく、
今回、初めてフェイトに会うのだ。

「もう前に会ったことがあるみたいに感じるけれど・・・
やっぱり、何度かビデオメールでやり取りしてるからかな?」
「それもあると思うけど、なのはがフェイトのことを
私達に色々話したのも大きいと思うよ」

そういいながら二人とも笑った。
フェイトのことをとても嬉しそうに話すなのはが浮かんだからである。

「なのはちゃんは先に行ってるんだよね?」
「そうよ。家から近いみたいだし、
何よりも早く会いに行きたかったのよ、きっと」
「それだけフェイトちゃんと会えるのが楽しみだったんだよ」

フェイトからビデオメールを見るときのなのはといったら、
嬉しさのあまり、涙を流すほどであった。
それも毎回毎回。
きっとそれだけ深い友情で結ばれているのだろう。
そんなフェイトが自分の近くに引っ越してくるというのだ。
嬉しいに決まっている。

「そんなに焦らなくてもフェイトは逃げないのにね」
「ふふ、そうだよね。
でもアリサちゃんだってフェイトちゃんと会うの、楽しみだよね?」
「ま、あたしだってフェイトと会うのは楽しみにしてるわよ」
「そうだよね、私もフェイトちゃんに会うの、とっても楽しみにしてたよ」

そうして再び笑った。
そして、とあるマンションの前に車が停まった。

「アリサお嬢様、到着いたしました」
「ここなんだ、フェイトの引越し先って・・・」
「聞いてはいたんだけど、ホントになのはちゃんのお家の近所なんだね・・・」

そこはおそらく上の階からなのはの家が見えるだろうというところだった。
近いとは聞いてたけど、ここまで近くとは思わなかった。

「きっとなのははこれから毎日フェイトの家に遊びに行くんでしょうね・・・」
「フェイトちゃんがなのはちゃんのお家に行くこともあるかもしれないよ?」
「あたしにとってはどっちも同じようなものよ!」
「ふふっ、アリサちゃんてば・・・」

そんなアリサに思わず笑ってしまった。

「さて、いつまでも車の中に居たってしょうがないわ。降りましょ!」
「うん」

二人とも車から降りた。

「なのははとっくに着いてるでしょうね・・・」
「うん、朝早くから行くってメールで言ってたもんね」
「きっと今頃、楽しく会話をしてるんでしょうね」
「うん、きっとそうだよね」
「それじゃあ、私達も早くフェイトの家に行きましょ
私もフェイトと早く話したいしね」
「うん」

そういって二人は歩きだした。

「フェイトちゃんに会うの楽しみだよね〜」
「ええ」

歩行は自然と早足となっていた。
二人の楽しみと共に。












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  〜あとがき〜

 というわけで3話のあの場面に続くのです。
 題名は深く考えては駄目ですよ(マテ
 アリサとすずかって難しいっすね、口調微妙に違ってる?・゚・(ノД`)・゚・
 本編じゃ目立ってないし。
 稚拙な文で申し訳ないっす。



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