ソファに座ってノンビリしていると、
「た、ただいま」
「おじゃましま〜す」
どうやら、なのはちゃんとフェイトちゃんが来たみたいだ。
「おかえり〜、なのはちゃん今日は家に来たんだ」
「エイミィさん、こんばんは〜」
も〜、相変わらずなのはちゃんもフェイトちゃんも可愛いわね〜。
フェイトちゃんが辺りを見渡しながら、
「エイミィ、リンディ提督とクロノは?」
「あ〜、艦長もクロノ君も管理局に用事があって出掛けてるよ。
忙しいみたいで今日は遅くなるって言ってたわよ」
「そうなんですか」
「それにしても二人とも結構汗かいてるね」
「今日は魔法の練習頑張ったからね、フェイトちゃん」
「うん、そうだね」
「じゃあ、二人ともお風呂に入ってきなさいよ」
「そうさせてもらいます。
フェイトちゃん、一緒にはいろ」
「う、うん」
フェイトちゃんは少し顔を赤らめながら頷いていた。
「も〜っ、あたしと入るときにはそんな反応しないのに
フェイトちゃんはやっぱりなのはちゃんにラブ×2ですか?」
「エイミィ、そんな言い方しなくてもいいのに・・・」
「赤くなっちゃって可愛い〜。
あたしもこんな可愛い妹が欲しいな〜」
「え、エイミィ!」
耳まで真っ赤にしながら大声で怒鳴ってきた。
「お〜、フェイトちゃん・・・怖!?」
そこに先に行っていたなのはちゃんの声がした。
「フェイトちゃ〜ん、はいらないの〜?」
「なのは、今そっちに行くよ〜」
「フェイトちゃん、ごゆっくり〜♪」
フェイトちゃんはこっちをちょこっとだけ睨んでから、お風呂場に向かっていった。
「さてと・・・」
時計を見ると6時前をさしていた。
「あたしは夕食の準備でもしてますか」
「フェイトちゃん、背中洗ってあげるね」
「う、うん」
なのはは私の後ろに座り、背中を洗ってくれている。
なのはが私の背中を洗いながら、
「フェイトちゃんってやっぱり綺麗だよね〜」
そ、そんな事いきなり言わないでよ。
「そ、そんなことないよ」
「髪もこんなに長いのに綺麗だし・・・
フェイトちゃんが羨ましいな〜」
「あ、ありがとねなのは」
なのはに褒められて顔が熱くなってきた。
「? フェイトちゃん顔赤いみたいだけど・・・大丈夫?」
「う、うん大丈夫だよ・・・
なのは、今度は私が洗ってあげるね」
「うんっ」
さっきの反対になってなのはの背中を私が洗ってあげる。
なのはは私に綺麗と言ってくれたけど、なのはだって十分綺麗だと思う。
「な、なのはもとっても綺麗だね」
「ありがとう、フェイトちゃん」
「う、うん・・・」
「でも、フェイトちゃんのほうが綺麗だよ」
そ、そんなこと言われると恥ずかしいよ〜・・・
「フェイトちゃん・・・急に黙っちゃってどうしたの?」
「な、何でもないよ!」
ゴシゴシゴシッ!
「フェ、フェイトちゃん、そんなに力入れなくてもいいよ!」
「あ、なのはごめんね」
恥ずかしさのあまり、思わず力が入ってしまった。
その後、湯船にふたりで浸かった。
「やっぱりお風呂は二人ではいると、
一人でるお風呂よりも楽しいね」
「うん、そうだね」
「フェイトちゃんはエイミィさんとよく入るんだよね?」
「うん。でもエイミィと入ると、色々されるから」
「色々って?」
「それは言えないよ」
フェイトちゃんは苦笑しながら答えた。
一体どんな風なんだろう?
お風呂から出たら、エイミィさんに直接聞いてみようかな・・・
「にゃはは・・・でもエイミィさんと入るお風呂も楽しそうだね」
「うん、エイミィと入るのは楽しいよ。
でも私はなのはと入るのが一番楽しい」
「うん、私もフェイトちゃんと入るととっても楽しいよ」
「あ、ありがとう。なのは」
そう答えながら、フェイトちゃんの顔は真っ赤になっていた。
今度は耳まで真っ赤だった。
「? フェイトちゃん、今度は耳まで真っ赤になってるよ」
「だ、大丈夫だから心配しなくていいよ」
「もしかしてのぼせちゃったの?」
「ほ、ホントに気にしなくていいよ」
そういうと、お風呂に口が隠れるほど浸かってしまった。
そんなフェイトちゃんがまた可愛かった。
「あら、なのはちゃん達出て来たの?」
お風呂から出ると、エイミィが夕ご飯の準備をしていた。
「はい」
「今度機会があったら、あたしと一緒に入ろうね!」
なのはとエイミィが一緒のお風呂に・・・
「えーっと・・・ってどうしたの、フェイトちゃん?」
「・・・・・・」
と、エイミィが私を見て、
「まあ、ここはフェイトちゃんの意志を尊重しておきましょう」
「どういうことですか?」
なのはは不思議そうな顔をしている。
「なのはちゃんは知らなくてもいいことだから」
「そうなの? フェイトちゃん」
なのはがエイミィではなく、私に聞いてきた。
「う、うん、そうだね」
エイミィが私のほうを見ていた。そして、
「でも、フェイトちゃんは早く気付いてほしいみたいだよ」
「エイミィ!」
ちょっと大きな声で言ってしまった。
なのはは驚いたみたいだけど、それほど気にしていないみたいだった。
「さてと・・・なのはちゃん、
せっかくだし、夕飯うちで食べてく?」
「いいんですか?」
「もう無問題よ、もしあれだったらお家に連絡しておく?」
「はい、今からしておきます」
そういってなのはは家に電話をしはじめた。
「それじゃあ・・・」
よく分からないけど笑顔のエイミィが恐ろしい気がした。
「なのはちゃんにお風呂でのフェイトちゃんのこと、色々聞きますか」
私はこの日の夕飯を顔を赤くしながら食事をとる事になった。
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