「今年もよろしくな貴明!」
「こちらこそ、よろしく」
この後、俺は瑠璃ちゃんと約束すると、四人(貴明、瑠璃、珊瑚、このみ)で、
珊瑚ちゃん達の教室に向かうことにした。その途中
「瑠璃ちゃんだけ、貴明と約束してずるいわ〜」
「む〜、瑠璃さんだけ、タカくんと約束してずるいよ〜」
あ〜そういえば、珊瑚ちゃんとこのみは言っていなかったな。
「貴明〜(タカくん!)今年もよろしくな〜(よろしくね。)」
「あ……ああ、よろしく」
珊瑚ちゃんとこのみとも、約束をする。
その後、珊瑚ちゃん達の教室に着いたから、俺は自分の教室に向かうことにした。
四時間後……
「貴明〜〜☆」
四時間目が終わって、教科書を机の中に入れていたら珊瑚ちゃんが俺達の教室に入ってきた。
「どうしたの?珊瑚ちゃん」
「えっとなぁ貴明、お昼ご飯一緒に食べよ〜、ええやろ!?」
「うん、いいよ。今度は何処で食べるの?」
「中庭で瑠璃ちゃんが待っとるから、中庭に行こ貴明」
「わかった」
中庭に行くため、席を立つと珊瑚ちゃんが俺の右腕に自分の腕を絡ませてくる。
「エヘヘ〜☆早よ行こ貴明」
「そ……そうだね珊瑚ちゃん」
少し歩きにくいけど教室を出る俺と珊瑚ちゃん。
「羨ましすぎるぞ貴明ーー!!」
後ろから雄二の声が聞こえたが、この際無視しよう。
「お待たせ瑠璃ちゃん」
「遅いで貴明!」
中庭に着くと案の定瑠璃ちゃんに怒られる。
「まっ別にええわ、それより貴明これ」
瑠璃ちゃんがお弁当箱を差し出してくる。
「ありがとう、瑠璃ちゃん」
瑠璃ちゃんからお弁当を受け取る。
「ほな、ご飯食べよ〜」
「そうやな」
「それじゃあ」
「「「いただきます」」」
まず最初に、なにを食べようかな?って思っていたら……。
「貴明〜あーん☆」
珊瑚ちゃんが箸で卵焼きを掴みながら俺の前に差し出してくる。
「えっと、珊瑚ちゃん?」
「あーんやで、貴明☆」
「あ、あーん……」
口を開けると、卵焼きが口の中に入ってくる。
「どうや!?貴明」
「貴明?」
「この卵焼き、美味しいけど、なんかいつものと違う味?」
「エヘヘ、実は、この卵焼き、ウチが作ったんや〜」
「え!?この卵焼き、珊瑚ちゃんが作ったの?」
「うん!」
なるほどね、いつもお弁当は瑠璃ちゃんが作ってるから、味が違ったんだ。
「さんちゃんな、貴明に自分の作ったの食べさてたかったんやで」
「へ〜、そうなんだ」
「あ、そうやぁ!貴明、口開けててな」
「え!?わかった」
珊瑚ちゃんにそう言われたから口を開ける。
すると……珊瑚ちゃんが卵焼きを自分の口の中に入れる。
「な、なにしてるの?珊瑚ちゃ……」
次の瞬間!急に珊瑚ちゃんの口が俺の口が重なる。
「!?!?!?!?」
更に、珊瑚ちゃんの口から卵焼きが俺の口に移動してくる。
「ぷはぁ、美味しかった?」
「うん……」
あの〜珊瑚ちゃん、これはこれで嬉しいんだけど一人殺気を出している人がいるんだけど
その人は勿論、瑠璃ちゃんだった
「うぅぅぅ〜〜〜、貴明の」
足を振り上げる瑠璃ちゃん。避けようとするけど、間に合わず。
「ヘンターーーイ!!」
股間に瑠璃ちゃんのキックが直撃する。そして俺の意識は遠くなっていく。
「あかん、やり過ぎてもうた」
「貴明〜〜、死んだらあかんよ〜〜」
最後に俺はこう思いました。
瑠璃ちゃんこのキックは強力すぎだよ。
そして俺は意識を失った。
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<管理人の一言>
羨ましすぎるぞ、貴明!(心の叫び)
珊瑚ちゃんと口移しで食べさせてもらえるとは…(血涙)
しかし、瑠璃ちゃんのキックで
貴明の大事なものが失われていないか心配です。
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