姫百合姉妹の新しい日常 第3話












珊瑚ちゃんとゲームをし始めて早くも一時間が過ぎようとしていた。

「ねぇ、瑠璃ちゃん、帰ってくるの遅くない?」

俺は瑠璃ちゃんが帰ってくるのが遅いと思ったから、珊瑚ちゃんに聞いてみると。

「そうやなぁ、瑠璃ちゃん、道草してるんかな〜?」

珊瑚ちゃんと一緒に瑠璃ちゃんの帰宅が遅いかな!?って思っていたら。

「もう我慢出来ません!!」

突然、イルファさんが大声をあげる。

「いっちゃん、どないしたん!?」
「きっと、瑠璃様は迷子になってしまったのです!
私が瑠璃様を探しに行きます!」

そのまま、玄関に向かって走りだすイルファさん。
まぁ〜、イルファさんが瑠璃ちゃんを心配するのはわかるけど、
迷子はありえないんじゃ、ないのかな。

「ただいまー。」

それと同時に瑠璃ちゃんが帰ってくる。

「瑠璃様〜〜!!おまちしておりました。」
「だ、抱きつくなぁ!!イルファ。」
「てっきり、瑠璃様が迷子になっていたかと心配してしまいました。」
「ま、迷子になんかなるかぁ〜〜!!さっさと離れんかぁーー!」
「瑠璃様〜〜〜☆」
「た、貴明早よ助けて〜〜〜!!」

数分後……

「まったく、イルファのせいでご飯作るの遅れたやんか。」
「す、すみませんでした。」

あの後、瑠璃ちゃんを救出?して、四人で少し遅めの夕食を食べている。

「瑠璃ちゃんといっちゃん、ラブラブやぁ〜〜〜☆ウチも貴明とラブラブしよ〜っと。」
「さ、さんちゃん!?」
「貴明〜、あーん☆」

珊瑚ちゃんが本日二度目。箸で卵焼きを掴んで、俺の目の前に差し出してくる。

「えっと、あ、あーん……」

口を開けると卵焼きが口の中に入ってくる。お昼の時の卵焼きより甘かった。

「……甘い。」
「えっ?なんでや!?」

瑠璃ちゃんが反応すると、俺の皿にあった、卵焼きを摘んで、自分の口の中にいれる。

「貴明の卵焼きに間違えて砂糖入れてもうた。」

あの〜、瑠璃ちゃん、間違えて砂糖入れてもうたってどうゆうことですか。

「瑠璃ちゃん、貴明の卵焼きになにを入れたん?」

珊瑚ちゃんが卵焼きを食べながら、瑠璃ちゃんに聞く。

「唐辛子をたっぶり入れたんや、……あっ!!」
「へ〜唐辛子ねぇ、危なかった〜。」

なにをしようとするのさぁ、瑠璃ちゃん。

「んぅ!?」

突然、珊瑚ちゃんが変な声を出したので、珊瑚ちゃんを見ると、珊瑚ちゃんが急に涙顔になる。

「……か、辛い〜〜。」

ま、まさか、珊瑚ちゃんの一部の卵焼きに唐辛子入りの卵焼きが入ってたの?

「うぅ〜〜〜。貴明〜お水〜。」
「う、うん。」

珊瑚ちゃんに水を渡す。珊瑚ちゃんは水を一気に飲み干す。

「さんちゃん!?大丈夫!!」
「うぅ〜〜〜〜、瑠璃ちゃんひどいわぁ〜〜(泣」

その後、珊瑚ちゃんは泣き疲れ、寝室で眠ってしまい、
瑠璃ちゃんはイルファさんの説教を約10分間うけてしまうのであった。












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<後書き>
あ〜〜、珊瑚ちゃんを泣かせちゃった・・・。
此処に瑠璃ちゃんが居たら、自分、殺されますよ。
それよりも第三話、読んで下さいまして、ありがとうございました。
第四話も読んでいただけると非常に嬉しいです。では、また宜しくお願いします。


<管理人の一言>
瑠璃ちゃんの貴明への攻撃は失敗!
こういうところが瑠璃ちゃんが瑠璃ちゃんたる所以。
イルファさんの説教は凄そうだ…(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル


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