珊瑚ちゃんとゲームをし始めて早くも一時間が過ぎようとしていた。
「ねぇ、瑠璃ちゃん、帰ってくるの遅くない?」
俺は瑠璃ちゃんが帰ってくるのが遅いと思ったから、珊瑚ちゃんに聞いてみると。
「そうやなぁ、瑠璃ちゃん、道草してるんかな〜?」
珊瑚ちゃんと一緒に瑠璃ちゃんの帰宅が遅いかな!?って思っていたら。
「もう我慢出来ません!!」
突然、イルファさんが大声をあげる。
「いっちゃん、どないしたん!?」
「きっと、瑠璃様は迷子になってしまったのです!
私が瑠璃様を探しに行きます!」
そのまま、玄関に向かって走りだすイルファさん。
まぁ〜、イルファさんが瑠璃ちゃんを心配するのはわかるけど、
迷子はありえないんじゃ、ないのかな。
「ただいまー。」
それと同時に瑠璃ちゃんが帰ってくる。
「瑠璃様〜〜!!おまちしておりました。」
「だ、抱きつくなぁ!!イルファ。」
「てっきり、瑠璃様が迷子になっていたかと心配してしまいました。」
「ま、迷子になんかなるかぁ〜〜!!さっさと離れんかぁーー!」
「瑠璃様〜〜〜☆」
「た、貴明早よ助けて〜〜〜!!」
数分後……
「まったく、イルファのせいでご飯作るの遅れたやんか。」
「す、すみませんでした。」
あの後、瑠璃ちゃんを救出?して、四人で少し遅めの夕食を食べている。
「瑠璃ちゃんといっちゃん、ラブラブやぁ〜〜〜☆ウチも貴明とラブラブしよ〜っと。」
「さ、さんちゃん!?」
「貴明〜、あーん☆」
珊瑚ちゃんが本日二度目。箸で卵焼きを掴んで、俺の目の前に差し出してくる。
「えっと、あ、あーん……」
口を開けると卵焼きが口の中に入ってくる。お昼の時の卵焼きより甘かった。
「……甘い。」
「えっ?なんでや!?」
瑠璃ちゃんが反応すると、俺の皿にあった、卵焼きを摘んで、自分の口の中にいれる。
「貴明の卵焼きに間違えて砂糖入れてもうた。」
あの〜、瑠璃ちゃん、間違えて砂糖入れてもうたってどうゆうことですか。
「瑠璃ちゃん、貴明の卵焼きになにを入れたん?」
珊瑚ちゃんが卵焼きを食べながら、瑠璃ちゃんに聞く。
「唐辛子をたっぶり入れたんや、……あっ!!」
「へ〜唐辛子ねぇ、危なかった〜。」
なにをしようとするのさぁ、瑠璃ちゃん。
「んぅ!?」
突然、珊瑚ちゃんが変な声を出したので、珊瑚ちゃんを見ると、珊瑚ちゃんが急に涙顔になる。
「……か、辛い〜〜。」
ま、まさか、珊瑚ちゃんの一部の卵焼きに唐辛子入りの卵焼きが入ってたの?
「うぅ〜〜〜。貴明〜お水〜。」
「う、うん。」
珊瑚ちゃんに水を渡す。珊瑚ちゃんは水を一気に飲み干す。
「さんちゃん!?大丈夫!!」
「うぅ〜〜〜〜、瑠璃ちゃんひどいわぁ〜〜(泣」
その後、珊瑚ちゃんは泣き疲れ、寝室で眠ってしまい、
瑠璃ちゃんはイルファさんの説教を約10分間うけてしまうのであった。
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<後書き>
あ〜〜、珊瑚ちゃんを泣かせちゃった・・・。
此処に瑠璃ちゃんが居たら、自分、殺されますよ。
それよりも第三話、読んで下さいまして、ありがとうございました。
第四話も読んでいただけると非常に嬉しいです。では、また宜しくお願いします。
<管理人の一言>
瑠璃ちゃんの貴明への攻撃は失敗!
こういうところが瑠璃ちゃんが瑠璃ちゃんたる所以。
イルファさんの説教は凄そうだ…(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
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